犬と暮らす上で欠かせないのが毎日のお散歩ですよね。
念を押さなければいけないのは、最近は「散歩に行っていない」「散歩に行く時間がない」「散歩に行く必要がない」ついには「散歩に行くのはかわいそう」という傾向があるからです。
犬と暮らす上で一番楽しいのがお散歩なはずです。
都会では散歩コースが難しいのですから、いろいろと工夫も必要ではありますが、それでも犬とのお散歩は大切な時間です。
実は犬と山を歩くことも、犬と散歩に行くのと同じことです。
犬といっしょに歩くのであれば、散歩でも山歩きでもいっしょです。
違うといえば街中の散歩ではリードを短くもって歩かなければいけません。
なぜなら、街中は刺激も多く危険も多いため飼い主と犬はお互いに距離感を縮めたポジションをとる必要があるからです。
公園や遊歩道入ると少し距離をとりつつ、しかもリードをつけたままの散歩になります。
上記ふたつの風景のいずれにも共通して言えるのは、犬にはリードをつけてそのリードを飼い主が持っていること、そしてその距離には一定の法則があることです。
この法則こそ、お散歩がうまくいっている犬と飼い主の証です。
法則とは「リードは一定の距離感を保っているが、張りがなく、緩やかであって、お互いに相手の動きを感じることができる」という法則です。
まず、リードに張りがある状態、引っ張られているもしくは引っ張っている状態であればこの法則にはのっとっていません。
お互いの動きを図ることも難しく、関係性はまだ出来上がっていないのでこれからがんばりましょう。
誤解されている飼い主の中には、リードをたるませたまま歩こうとして犬の動くとおりに後ろからついて歩いたり走ったりする飼い主もいます。
リードが張ったら可哀そう、できるだけ犬の自由にしてあげたいということかもしれませんが、これでは散歩になっていません。
散歩というのは乗馬のようなものなのです。
犬と人が一体となって協力しながらひとつの群れとなって移動することを散歩といいます。
だから散歩に連れていくという言い回しも誤解を生みます。
むしろ犬といっしょに散歩に行くという気持ちで出かけてください。
散歩のキーワードとなる一体感ですが、散歩以外にもいろいろと体感されることがあると思います。
わたしだったらバイクかな。
バイクに乗る楽しみは、下手なわたしでも一体感を味わえるひとときがあるからです。
上手な人だったらずーっと一体となっているからもっと楽しいでしょうね。
自分としては少しでも一体感が高まるように、バイクからのフィードバックを受けながら自分の乗り方を変えてみています。
もちろん上級者のアドバイスもちゃんと聞きますよ。
聞いてもわからないときには、後ろに乗せてもらいます。
その方がずっと音や感覚を味わえるからです。
散歩の練習はまずは基本の形。
そしてできている人を見る、マネする。
あとは「犬との散歩は一体感を持つことだ」という気持ちを忘れないことです。
それが何であるかは体感するまではわからないのですが、少しでも体感するとその時間を増やしていきたいと思います。
そしてそれが絶好調になると、犬との山歩きは本当にすばらしいと気づくのです。
夏場は大変なお散歩ですが、させようと思わずに、いっしょにという気持ちで涼しい時間を探してください。
あと4日で立秋を迎えます。
秋はもうすぐそこかな。