訪問レッスンと並行しながら、少しずつ七山でのお預かりクラスも増えていきます。
夏場は犬を連れていけるところもなかなかなく、犬ちゃんたちは七山でお泊り、飼い主さんたちは避暑地でリフレッシュ、もしくは猛勉強のためにセミナーなどに出席されています。
お預かりの犬ちゃんが老犬だったり子犬だったりすると大変気配りが必要になります。
老犬や子犬は環境の変化に敏感です。
老犬の場合には突然具合が悪くなったり、ご家庭でも7歳以上になると突然死ということも不思議ではありません。
びっくりされるかもしれませんが、7歳というと人間では50歳くらいです。
犬は持病などを把握しているわけでもないし、心臓や脳の病気で急に亡くなることもあります。
最善の注意を払っていてもお預かりする方としてはドキドキなので、本当に信頼関係を結べた飼い主さんの犬しかお預かりできません。
そのためグッドボーイハートのお預かりクラスをご利用できるのは、グッドボーイハートの生徒さんでかつ一定の条件を満たした方ということになります。
七山は下界に比べるとずっと涼しいのですが、その分老犬はよく寝ます。
あまりにも熟睡しているので「死んでいるのではないか」と不安になり、しょっちゅう顔を見てしまいます。
七山で休みを満喫しようとしている犬ちゃんの邪魔をしたくないので、環境を整えたら後は犬ちゃんにお任せするというのがグッドボーイハートの姿勢です。
七山では気温の変化は緩やかですが、一定の温度から変化しないエアコンの室内ではありませんから、その分体は鍛えられます。
こうしてブログを書いている私も、涼しいながらも汗をかきます。
福岡のマンションでは絶対にないことです。
気候に適応するからだが自律神経を発達させてくれます。
子犬ちゃんにはこうした環境がとても重要です。
子犬ちゃんはエアコンの部屋に閉じこもりきりにしないで、涼しい時間に屋外で過ごす時間を持ってもらいたいのです。
生後6ケ月くらいまでの思春期の気候に対する適応能力の発達は自律神経のバランス感覚を鍛えます。
このことがいずれストレスに強くなるベースになるので、社会化としてとても重要なことです。
子犬の社会化というと「たくさんの人に合わせる」「たくさんの刺激にさらす」「たくさんの犬に合わせる=ドッグラン」などと思っている方もいるようですが、社会化の本来の意味はこうしたものではありません。
環境に適応しながら環境に対して適切に反応する、結果社会的なコミュニケーションがとれるようになり、自分をうまく防御しながら社会を楽しむ術を身に着けるということです。
わかるようでわからないような。
一言では難しいですね。
子犬の社会化期には、庭で探索行動を楽しむなどの時間を作ってあげましょう。
草や土や虫は犬であれ人であれ、未熟なこどもが発達するのに欠かせない社会化のための素材なのです。
子犬ちゃんの七山のお庭探索を見ていると楽しくて仕方ありません。
同時に「子犬らしい行動が出ていてよかった」と安堵します。
福岡と七山の行き来、時間も労力もたくさん使うので「大変でしょう」と生徒さんたちからよく言われます。
確かに「大変」なのだけど、都会の犬たちがこの自然あふれる場と出会って成長するチャンスを得ていただくのがグッドボーイハートの使命です。
体力の続く限り行ったり来たりは続けます。
生徒さんたちにもいつもサポートしていただいて本当に感謝です。
みなさんの理解と協力がなければできないことばかりです。
頑張る気持ちは満載ですが自分もずいぶん走り続けてきた感じです。
人生のラストスパートということで、いっしょに学びたい方はお早目にご連絡ください。