グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>犬のコミュニケーションの発達に影響を与えているものとは

人であれ犬であれ、誰かと生活を共にしていくためには関係性を少しずつでも築いていく作業が必要になります。

それは人の赤ちゃんとして迎え入れた子供でも同じことです。

関係性を築いていくためには共通するコミュニケーションのツールが必要です。

赤ちゃんはコミュニケーションツールが言語ではなく行動と母音の音だけで動物的なのですが、それでもツールを持っていないわけではありません。

赤ちゃんは次第に親とのかかわりを通して言語を習得していき、コミュニケーションの幅が一気に広がります。

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ところが犬の場合には本来のコミュニケーションが臭い、表情、行動、母性に近い音です。

メインコミュニケーションの道具である臭いに関してはわたしたちが立ち入れる領域ではないので、なかなか理解がすすみません。

それでも犬はなんとか身近な動物に自分の状態を伝えようと発信しています。

人と暮らす犬の場合には家族である飼い主という人に対して、行動や声を通してコミュニケーションを図ろうとしています。

ところが、人側がその受け取り方を間違えると犬はますます混乱してしまいます。

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たとえば人にとびつく行動ですが、多くの人は犬が自分や来客にぴょんぴょんと飛びつきながらキャンキャンと声を上げると「人が好き」といいます。

そして飛びついたりキャンキャンと吠えている犬を人がなでようとするとおしっこをおもらしすることを「うれしょん」といいます。

では同じ行動を犬が他の犬にしたとしたらどうでしょうか?

犬が他の犬にとびつく行動をすれば、他の犬は威嚇もしくは固まるという行動をするでしょう。中には逆に飛びつき返す犬もいるかもしれません。

どちらも犬としては正常な反応です。

飛びつき返す犬がいたら「遊んでいる」

固まる犬を見ると「犬が嫌い」

威嚇したらこちらも「犬が苦手とか礼儀がない」

といわれてしますようですが(一般的に耳にすることです)どれも間違っています。

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人目線でコミュニケーションを解釈して犬たちを混乱させて、犬と犬がうまくいかないようにしているのは人自身であるということに気づかなければこの問題は先には進みません。

ですが、人目線で解釈している限り問題とか間違いと思うこともないので、犬は混乱したまま生涯を終えることになります。

せっかく犬というすばらしい動物にあったのに、犬が犬として生きる最大の行為であるコミュニケーションの力を発揮せずに生きていることはあまりにも悲しいのです。

犬と暮らす際にいろんな意見や考えが出てきます。

人目線であっても人が楽しければいいじゃないか、なぜ犬のことを学ぶ必要があるのだという考えもあると思います。

個人の価値観の問題なので踏み込んで説得することはできません。

ただ繰り返し言いたいのは、それでは犬の本当にすばらしい一面を見ることができませんよということです。

犬の澄んだ深いまなざしに触れることが、犬として生きている犬たちの静かな時間に寄り添うことがどんなに素晴らしい時間なのか、体験した人でなければわかりません。

犬のコミュニケーションは最も身近な動物であるあなたが一番影響を与えているのです。

できることがまだまだたくさんあるはずです。

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