春から初夏にかけて七山では動物たちの行動も活発化しております。
冬の間あんなにシーンとしていたので、ごそごそといろんな動物が活動し始めるのがはじめは楽しいものです。
ですが次第にその数も種類も多くなってくるので、近付いてほしい動物と遠ざかってほしい動物など区別してしまいます。
先日預かりちゃんたちのたくさんいるときに玄関ドアを開けっぱなしにしておいたら、ツバメが部屋の中に入ってきました。
1羽、2羽と、室内をぐるぐると旋回して飛び回りカーテンレールの上にとまり出ていきそしてまた入ってくるを繰り返していました。
巣をつくる場所を探していたのでしょうが、ツバメが来る家は気がいいと聞いたことがあったのでうれしくなりました。
春にはこんなお客様もいました。
バイクのカバーの中であたたかく過ごしていたシマヘビさんの子供です。
蛇はほとんどの来客からも毛嫌いされてしまうのですが私は怖くありません。
小さいころから母が庭先に来る大きな蛇を見て怖がる私に「蛇は話がわかるからお家に帰りなさいと話しかけるのよ」と言われて育ったからでしょう。
家の周辺で毎年みかけるシマヘビが代替わりをしたことを知ってすごくドキドキしました。
庭にはイノシシの掘り返した穴や石ころがあちこちに転がっています。
花を密を吸うために蜂たちもやってきました。
室内では大蟻と戦っています。
そしてついに草刈りのときに不覚にもブヨに顔面をやられてしまいました。
人の身近に近づいてくるというのは人を中心とした考え方で、そもそも住んでいるテリトリーが重なっているだけのことです。
その中で人が絶対に守りたい空間は室内(巣穴)と常に移動しつづける自分の周辺です。
その空間の中に受け入れられたのは唯一の動物たち、犬と猫です。
そもそもはお互いに重なったテリトリーの中に生育していたものが、自然と巣穴を共有するようになったというわけですが、犬が室内まで入り込んで生活するよゆになってからはまだ100年もたちません。
猫になると日本猫は一部の島を除いては絶滅してしまいましたので少し複雑です。
今いる猫たちは西洋からきた外来種になりますがここまで増えるともはや外来種として区別することもできなくなります。
嫌われる動物と歓迎される動物、その人の選択の理由は最初はあくまで人側の利点だったのでしょう。
そして今でもそれは変わらないのだと思います。
人にとって価値があるから、人にとって利益があるから、人に何か良いものをもたらすから動物たちは人の生活の中に入ることを許されてきた。
そして今では動物側の意図とは別にはじめから犬という動物は人と生きていく以外の選択肢を持ちません。
世界的にみれば違いますが、国内では大半そうなってきました。
犬が自分の選択で人と暮らしを共有したいと思ってくれればいいのにといつも願っています。