毎年開催しているゴールデンウィークのテントクラス。
グッドボーイハート七山学校ができてから毎年続けている恒例のクラスです。
12年の歳月を重ねたので犬たちも高齢になりひとりづつお空に行ってしまい寂しくなりました。
気の合った仲間とのテントクラスなのであえて新しいメンバーを増やさずにずっと同じメンバーでやってきました。
まだまだお山に親しみたい犬と飼い主さんがゆっくり過ごしていただければと。
テントの中での犬の行動も毎年変わっていているようで、老犬ならではのまったりモードも見受けられます。
はじめてトレッキングクラスに参加した生徒さんに「ここでテント張るんですよ」というと、たいていはびっくりされます。
その反応は「こんなところで眠れるんですか?」というものです。
テントではぐっすり寝てしまっては危険です。
犬たちの睡眠のように寝ているような寝ていないような、でも何かあったらいつでも活動できる、そんな脳の状態が続きます。
毎日がこの状態だと大脳を使いすぎている人には酷になると思うのですが、この微妙な状態は確実にある感性を刺激してくれるように感じるのです。
その感性とは犬と対話するときにとても大切なツールになっていると、私は思っています。
だからこんなシンプルなただ寝るたけのテントクラスでも、きっと犬との関係作りに貢献していると信じて続けてきました。
以前なんどかブログにも書いたのですが、自分がテントに犬と寝たときに感じたこと、それもオートキャンプ的な楽しいだけの時間ではなく、ただ犬と山の中でテントを張って寝るというシンプルな時間に得られたものが特別な感覚になっています。
そんな人に伝えられないような楽しみのために、ずっとテントクラスに参加してくれたメンバーが老犬となりました。
七山との出会いが遅くなりようやっとテントに寝ることができるようになった老犬くんもいます。
急がず焦らずはグッドボーイハートの目指すところではあります。
結果ではなくて経過が大切なのだということも含めて、いつも自分に言い聞かせています。
テントで犬と寝ることが目的なのではなく、犬とどのように過ごしているのか、今のその時間だけが犬にとって大切なのだということをいつも言い聞かせていないと忘れてしまいます。
犬は本当に不思議な動物で犬が感じていることをもっと知りたいと、もっと共感したい。
そんな気持ちを持っている飼い主さんなら、犬と山に寝転ぶことをお勧めします。
期待しないでずっと犬と過ごしていると、犬たちはきっとプレゼントをくれます。