プライベートトレッキングクラスのときに預かりクラスの犬くんを同行させてもらいいっしょに山歩きしました。
預かりの犬をトレッキングクラスに同行させていただけるのはとてもうれしいことです。
プライベートクラス参加の犬くんにとっても心地良く勉強できる時間になってくれるでしょう。
どちらもオスの犬くんでどちらも消極的で多少の緊張感を感じます。
その緊張感ですが、山歩きを始めると次第に解けていくのがわかります。
犬のことよりももっと広い環境を受け取ることにセンサーが向っていき、緊張していた相手も今や共に行動する仲間として認識されていきます。
歩きながら落ち着きを取り戻してずい分山の奥へと進んだところ、小さな生き物を見かけました。
数秒じっとしていたのでしっかりと見たのですが、はじめはネズミだと思い込みました。
こんな山の中にネズミがいるなんて珍しいね、と話ながら登ったのですが、どうも合点がいかずに調べてみました。
たくさんの画像をみたところどうやらそのネズミだと勘違いした生き物は「ジネズミ」だったようです。
ジネズミは九州の山手にも生育するモグラの一種とのことでした。
もうこの山に登って12年になろうとするのに、12年目にしてはじめて見た生物です。
めったに姿を現すことがないということで、偶然とはいえある意味深いメッセージです。
メッセージとしては「知ったと思い込むな、まだまだ知らない事がたくさんあるよ」というところでしょうか。
ワクワクするような気もするし、まだ宿題が残っているのかとため息をつく気持ちにもなるし、結構複雑です。
ジネズミを見たあと犬たちに「臭いしないの?」と問いかけたのですが、犬の反応は低かったです。
危険でもないし食べるものでもない、犬にとってジネズミはそんな存在なのでしょう。
ちなみにジネズミは準絶滅危惧動物とのことでした。
人も犬も数限りない種類の中のひとつでしかないのに、こうして縁あって近付けたのはこれも偶然とは言えない気がしています。
だからこそ学ぶ、犬から人のことも学びます。