グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講されて成長されたたくさんの飼い主さんの中から、クラスを受講した感想を言葉としていただくことができました。
今回は柴犬のサクちゃんの飼い主さんからいただいたメッセージを掲載させていただきます。
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柴犬のサクいうオス犬と暮らしています。
トレーニングの相談をしたときにサクは1才半くらいになっていました。
成長と共になのでしょうが、サクは大きな物音がしたときなどに、大変驚くことがありました。そして、その驚いた犬に私や子供が噛まれることがたびたびありましたが、はじめはあまり気にしていませんでした。
しかしある時、とうとう私が太ももを強く噛まれて大きな裂傷ができたことから、このままではマズいと思って家庭訪問トレーニングクラスの受講の申し込みをしました。
トレーニングの過程の中で一番苦しかったのは、クレートトレーニングでした。
夜になって犬をクレートに入れる時間、うちでは22時ごろになると、犬がそわそわしはじめ同時にブルブルと震えだすことがありました。
「ハウス」と言うと部屋の中を逃げ回ってしまうため、追い込んでリードをつけてクレートにいれるようにしました。
クレートの奥でブルブル震え続けるサクを見るのが虐待をしているように思えてしまい、必要なこととはいえ、なんとも複雑な心境でした。
クレートの入り口をしめた後も、前足で入り口をガリガリとひっかき続けるわ、クンクン、キャンキャン鳴くわ、暴れるわ、下痢をしてクレートの中がウンチまみれになるわ、いろんなトラブルがありました。
サクの騒ぐ音で、人の方が夜中に眠れなくなったこともあります。
それで先生に相談の上、一時はクレートの戸を閉めるのを諦めてしまったこともあります。
結局クレートの入り口を閉めても騒がないようになったことから、サクの騒いだ過程が今となっては私のエネルギーの弱さや、リーダーシップの欠如に拠るものだということがわかってきました。
でも、その時は気持ちも弱くなってしまい、諦めかけてしまうのもサクに伝わってしまったのかもしれません。
犬のトレーニングクラスで学ばせていただいたことは、挙げるときりがありません。
一番大切な学びは、自分自身が犬を飼うのにふさわしい人間にならないといけないということでした。
犬を飼うということは、本当はものすごい覚悟が必要なことで、それができない人間には本当は買う資格がないのだ、ということを感じています。
そしてサクの問題行動のすべては、飼い主の私のせいだったということが分かりました。
散歩に連れて行こうとすると逃げて捕まらなかったので、散歩もほとんど連れていっていませんでした。
嫌がることを無理やりしてはいけない、という思い込みが、ますます問題のある犬にしていました。
行きたがれば家の中のどこへでも行かせていましたし、境界(テリトリーのあり方)やルールを全く設けていませんでした。
撫でて可愛がることが愛情だとはき違えてしまい、犬を撫でたりなだめたりし続けたことが、違っていたこともはじめは気付きませんでした。
犬のトレーニングのクラスを受講したことで、私の人生観も変わりました。
本当に大きな影響を与えていただいたと思います。
ありがとうございました。
何ども「サクちゃんを山に連れてきてください」とお誘いを受けましたがまだ行けていません。
近いうちに、サクを山に連れて行きたいと思っています。
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小さなころから苦手なことはさせることなく自由にさせて育ててしまった結果、環境の変化に弱くビクビクした行動をするようになってしまうことがあります。
適切な時期に社会化学習を促せないでいると、まだ散歩に出始めのころから散歩をいやがったり、落ち着かないため好き勝手な場所で排泄をしたりと自由にさせている行動が実はストレスを抱えている行動になっていることもあります。
どこにでもいる犬という存在についてわかりきっていると思って犬を飼われてしまうのですが、実は犬の行動はそれほど人に知られていません。
犬のストレスのシグナルも見逃しがちとなり、結果犬が噛み付くようになったことで何かが違っているかもしれないと気づかれる飼い主さんもたくさんいます。
ところが、犬という動物の拒否反応はかなり高いため、新しい環境に適応させるには飼い主として多大なエネルギーを使うことがあります。
日々の仕事で忙しい上に、犬と向き合いながらしつけを行うのは実際には大変なこともあります。
サクちゃんも大人しいように見えながら、若いオスにありがちなエネルギーたっぷりの反抗行動をくり返しましたから、飼い主さんはかなり気合を必要とされていました。
最後に飼い主を支えるのは、飼い主としての責任ではありますが、そんな簡単な言葉で逃げ惑う犬と向き合うことも難しいのです。
本当にそこを乗り越えてこられるのは、やはり犬を愛する力という人間力しかないのかなと思います。
ヤダヤダと暴れるサクちゃんと向き合われた日々は、これから少しずつ懐かしく思い出されることでしょう。
そんなサクちゃんをいつか七山で迎えることを今から楽しみにしています。