先日のブログで、動物に関する番組の中には程度の低いものもあることに軽く触れさせていただきました。
今日はもう少し突っ込んで、みなさんに疑問をぶつけてみたいと思います。
芸能人がわが犬自慢をする番組や、芸能人宅で犬を飼われている映像が出てくることがあります。
犬は広い部屋のサークルの中に入れられていて、多頭飼育されていることもあるようですね。
犬は人を見るとサークルの柵にとびついて興奮しています。ここで飼い主としては、「このコ(たち)は人が好きなんです。」と説明するシーンでしょうか。
柵にとびついている行動を「人が好き」といっている段階で、犬のことをあまり理解していないことを公言しているようなものですので不思議です。
さて、この柵にとびついてくる犬、もしくは犬たちのなかの一頭を飼い主がサークルの上部から抱き上げて出します。
そして犬を抱っこして上下に揺らしながらかわいがっているシーンです。
上下に揺らすのは赤ちゃんをあやす行動からくるのでしょうか?
犬は赤ちゃんと見られているのでしょうか。
そしてその後、椅子に座るなどして長時間にわたり犬を抱っこしたあとは、再び犬をサークルの中に戻します。
犬たちはサークルの中でゴハンを食べ、排泄をして、オモチャを与えられ、そこで寝て生活をしているようです。
こうした映像を見ると「犬はサークルの中で飼うもの」という新しい概念が生まれてくるのかもしれません。
最近、極まれではありますが「犬をサークルの中にいれままま飼いたいのです。」とまじめに言われることがあります。
もちろん、犬に接したいときはサークルから抱っこして出し、再びサークルに入れるというテレビと同じことをされているようです。
先日ブログでも紹介した、犬部屋を犬に与えて飼うという生活スタイルも、同じようになりがちです。
犬を犬部屋から出すときは抱っこして出し、そして再び犬部屋に戻すという飼育の形です。
水槽の魚や鳥かごの中の小鳥が一定の制限された空間で飼育されるペットですから、犬も同じようにサークルの中で飼うことが法律違反になるわけではありません。
屋外犬舎で飼育される犬は、飼い主が犬に接したいときだけ犬舎から出てくる生活をしているわけですから、世界的にも公認される飼い方ではあります。
水槽の参加や鳥かごの中の小鳥も、飼い主にとっては家族であると言い切ることもできます。
犬もそんな新しいスタイルで飼われるようになっていくのでしょうか?
ペットの暮らし方は、人の価値観によって大きく変化していくのです。
そもそもペットではなかった人のそばにいた犬という動物が、人の家族だよといってペットとしての道を歩むようになったのは、犬にとって有益だったのかどうか。
今はまだ過渡期なのかもしれません。
犬の飼い方はつまり犬との暮らし方。
あなたはどのような関係を築いていきたいのでしょうか。