集中的な豪雨、降ったり止んだりで犬との山歩きも歩き出すタイミングをはかりかねます。
数少ない休日を犬との山歩きで成長したいと、福岡から七山まで起こしいただく生徒さんたちが山に来られるたびに、私も七山で山の感覚を復活させています。
この季節、そうこの季節はもう11回目です。
七山に移転した当初は、山のことが全くわからず苦戦したものです。
特に山の動物や昆虫のことがよくわからず、無防備から過剰防衛と犬が人に対するのと同じような状態に至っていました。
今は経験を通してやっと理解しはじめ、適切な防衛能力が身についてきました。
そしてこの季節、最も注意しなければいけないのは、飛んで刺す虫たちです。
飛んで刺す虫といえば「蚊」ですが、蚊対策はある程度の虫除けグッズでなんとかなります。
万が一刺されたとしてもたいした腫れもなく、そのうちに忘れてしまう程度です。
ところが、顔面が殴られたように腫れてしまう飛び刺し虫がいます。
「ブユ」です。
ブユは地域によって若干表現が違うようで、ブヨともいわれるみたいです。
このブユもしくはブヨですが、黒ゴマくらいのサイズの虫で羽も小さく飛んでいるを見ることも難しいくらい小さいのです。
羽音もしないので顔の近くに来ても気付きません。
ブユは人の顔のうちの目の周り、口の周りなどの柔らかい皮膚のところに吸血します。
それも一瞬な上に刺されているときには痛みを感じないのです。
しばらくするとなんか痛いしかゆいとおもって顔を触ると、腫れの中心にコリコリとしたものができていて「ブユにやられた」ことに気付きます。
はじめは蚊にさされた程度の腫れは、一日中ふくらんで行き数時間するとなぐられたように腫れてしまうこともあります。
まぶたなどだと目が見えなくなる程腫れてしまうこともあります。
私の場合は、毎年刺されるので免疫力がついたのか、翌日には手で触ったら分かる程度に腫れは引いています。
といっても昨日、今年はじめてブユに刺されたことには落ち込みました。
虫除けスプレーをしっかりつけたつもりでしたが、隙があったからでしょう。
こんな風に書いてしまうと、山になれていない方に怖くて山には来れないと思われてしまうかもしれません。
無防備に山に入って二度と来れないという経験をする前に、しっかり防衛して軽くかわせるようになっていただくことも犬との山歩きには必要な術だということをお伝えしたいだけなのです。
この小さくても侮れないブユですが、犬たちはどうしているのでしょうか?
朝夕のブユが絶好調の季節で、朝露の近くを歩く犬たちの腹部はブユの絶好のご馳走場になります。
刺されたあとは赤いブツブツになり痛々しいですが、人ほど腫れるという事はありません。
ここはさすがに免疫力の高い犬なのだなと関心します。
小型犬でもあまりひどく腫れる犬も見たことがありません。
そうはいっても、犬たちも屋外活動が減っており免疫力は毎年失われていることも事実です。
とにかく対策は必要ということです。
対策については次回続けます。