週末から犬の預かりクラスを利用してお泊まりに来てくれた犬くんがいたため、久しぶりに七山で過ごす時間をいただきました。
しかも、春らしくほのかに暖かく快晴の週末。
日頃から行き届かない掃除や片付けもすすみ、あとわずかですがお世話になる暖炉の資材の整理もかなりはかどりました。
預かり犬くんの頭上にも日光の輝きがはっきりと見えます。
七山で過ごす最大のうれしさは、空気がおいしいということです。
空気なんてどこにでもあるものです。あるのが当たり前だから感謝することもないし、おいしいと思うこともなかなかありません。
ところが、七山の空気は呼吸するたびに気持ちがいいと感じるのです。
空気がおいしいという表現は本当なのだなと実感できるときです。
おいしい空気を吸い込むと、脳がハッキリする感覚を得られます。
体がリフレッシュするような気分にもなります。
実は1ヶ月ほど前に骨折していることが判明した肋骨のレントゲン写真を再度撮影してもらいました。骨折部分がどのように治癒されているかを確認するためです。
前胸上部の太い部分の肋骨が骨折したのですが、最初にレントゲンで確認したときには、骨折部位が少し上下にずれておりつながるのは不可能かと思っていました。
ところが、ビックリする状態になっていました。
上下にずれている骨折部位から、新しい骨が再生してきて、細いのですが橋がかかったようにつながっているのです。
新しい骨は損傷を補うためにできた骨でした。
そのレントゲン写真を見たときは本当にびっくりしました。
体の中に全く存在しなかった骨がたとえ数ミリとはいえ、新しく出来上がっているのです。
損傷部位の再生に向けて、折れた肋骨をつなぎあわせているではありませんか。
動物の体って本当にすごい力を持っているのだと驚嘆しました。
このような再生が毎日いたるところで起きているのだと思うと、とても自分の持っている能力とは思えず、自分たちが知っている力はほんの少しだけなのだと謙虚にならざるを得ません。
七山でおいしい空気をたくさん吸って、自分のやるべきことがやりたいことと一致してとても楽しく、犬や人が癒される時間を過ごしていただけることが喜びとなっていることが、自分にとっての再生の力のようです。
ほんのひとときの七山時間でしたが、暖かくなってきたらまたみなさんを山歩きにお誘いして山時間を増やしていきます。
犬の体や精神の再生だけでなく、犬と人の関係性の再生にもきっと七山の空気は栄養となってくれるはずです。