福岡では着込むと汗ばむほど暖かくなってきました。
七山の家の裏にはわずかに雪が残るものの、昼間は太陽が心地よく小鳥たちが元気に羽ばたく姿を見ることができる季節が到来しています。
早速、山歩き勉強「トレッキングクラス」を申込みされる方が増えています。
そのおかげで七山滞在時間が長くなり、この週末は山歩きと薪ストーブという自然の力で、骨折していることも忘れて活動が上昇中です。
プライベートトレッキングクラスに参加された生徒さんの中には、東京から起こしいただいた方もいました。
単身赴任で犬たちとも別居になってしまったご家族が、ほんの少しの家族との時間を山で過ごすために七山校まで来てくださったのです。
普段とはかなり違う犬たちの行動や表情に、何か感じていただけるものがあればいいなという思いが強くなります。
むしろ犬との山歩きでは、犬の変化よりも飼い主自身の感性が自然のセンサーに反応する瞬間の方がずっと大切なのです。
一瞬で感じるセンサーもあれば、くり返し接することで受け取れるセンサーもありますので、人については気長に待つことも練習のひとつです。
犬たちの方はどうしても最初はテンションが上がりがちです。
特に人とのがんじがらめの生活の中で閉ざされた脳の機能が正常な行動を引き出してくれるまでにはかなりの時間を必要とします。
犬との山歩きを見る際には「興奮しているテンションの高い犬を見て喜んでいると判断しない」というところからスタートします。
走り回ったり駆け出したりする犬を「喜んでいる」と解釈してしまうと、走り回ったり、走り出したりすることを飼い主が奨励するようになってしまいます。
山歩きの上級犬たちは、とてもゆっくりと山を歩いていくのです。
安全第一、防御第一、確実に移動しながら情報を得ること、これが犬の山歩きの姿です。
トレッキングクラスへ参加するたびに、犬の行動に変化が見られてワクワクします。
最高の季節、5月まででしょうか。
限られた時間を一番大切だと思える時間にできるといいですね。