今週は福岡の歩道の色も真っ白になるほどの寒波に見舞われました。
凍結による事故など、雪に不慣れな九州に限らずとトラブルも起きているようです。
急激な気温の変化によって体調を崩される犬も増えているようです。
犬にもケンネルコフというウイルスがありますが、ワクチンによる予防接種も広がっていますので、犬を多数収容する場所以外ではあまり感染することはありません。
ウイルス感染とは別に、人でいう風邪のような症状は犬にも起こります。
鼻水や咳といった症状が出ることもありますが、他にも発熱や消化不良のような症状が出ることがあります。
犬は人よりも若干ですが平常時の体温が高いため、体温が多少上がっても気づきにくいですが、犬がぐったいした様子であれば、高熱になっている可能性も高いのです。
もっとわかりにくい寒さによる具合の悪さが、消化不良です。
食べないとか嘔吐、下痢をするという早いからだの反応があれば、まだ対応も早くなります。
少し分かりにくいのはよく食べるのに、体重が落ちてしまうような虚弱な体質に変化していくことです。
一時的な寒さで起きるのではなく、少しずつ体が弱くなっている中で急激な気温の低下を受けて体が外気に適応できなくなってしまうことがあります。
犬は外で元気がモットーだといいたいところですが、現在の犬たちはそうともいえません。
なぜなら、犬は常にリードにつながれいたり、狭い室内や庭に閉じ込められていたりして行動の自由を奪われているからです。
さらに、精神的な未発達によって行動の自由はもっと奪われることになります。
行動に自律性がなく誰かに依存しているというのは、行動の自由を奪われているのと同じことになるからです。
寒さでダメージを受けてしまった犬たちには、まずは外的な環境整備で寒さから犬を守りましょう。
ただし、服を着せすぎたり、服でがんじがらめにすることはおすすめしません。
犬の行動の自由が奪われすぎないような、工夫のある暖かさの完備を考えてみましょう。
あとは日頃から、自律した行動を引き出し、犬が落ち着いて行動ができるような環境や関係性を築いていくことも、困難を乗り越えるために根本的に役立ってくれるのです。
この期間の三寒四温という自然の厳しさを越えて、暖かい春を迎えるまであと少しです。