寒暖の差が激しいので、今日は暖かいかな寒いのかな?と天気予報が気になる日々です。
七山では今日も朝からかなり気温が低く、雪がちらついていました。
気持ちを引き締めて、いただいた木材をチェーンソーで切る作業をしながら、生徒さんの到着を待ちました。
はじめて七山に、いや山歩きデビューする小さな犬ちゃんたちを連れて来られるのです。
飼い主さんはドキドキでしょうし、私の方も気合がはいります。
山歩きデビューをした小さな犬ちゃんたちは、初回のため1頭ずつ歩いて犬の行動を飼い主さんといっしょに観察しました。
普段の散歩とは何が違うのかとか、飼い主さんとの距離感はどうなのかなど、観察して得られることは犬について大切なことばかりです。
犬の行動を細かに観察する力をつけることは、飼い主が犬を理解するためにできる最初のことです。
行動の意味はわからなくとも、行動を見る力をつけることはできるからです。
知識がなくてもできることで、この情報がないと先に進まないこと、それが犬を観察するということなのです。
緊張しやすい犬くんの方は、適応に時間がかかりましたが、やはり変化がみられてきます。
犬がどのような状態であるのかを、普段とは異なる環境で、さらに環境を整えながら経過観察を続けることで、犬が必要としていることが見えてきます。
トレッキングの帰りがけに、笹薮へ1頭のジュニアイノシシが走っていくのが見えました。
イノシシがいますと飼い主さんに声をかけて、イノシシの様子を伺うとなんと数頭いました。
1頭が走り出し、2頭目が走り出し、そして3頭目が走り出しました。
いずれもジュニアサイズ、ウリボウよりも大きく成獣よりも小さなサイズです。
ジュニアだけが集団で行動しているのをはじめて目撃しました。
すべてのイノシシが走り終えたあと、移動を再開します。
犬くんの方は全く気づいていない様子でした。
まだそこまで余裕がなかったのでしょうね。
山道という坂で自分の体を落ちつかせるのが精一杯だったようです。
環境が整えば、動物たちの行動の予測もたちやすいのです。
環境が不安定でストレス値が上がってくると、行動の予測がたちにくくなります。
動物の行動は案外シンプルなものだと思います。
人の行動が複雑で入り組んでいるため、犬もそのようになっているのかもしれません。
人にとっても犬にとっても、楽しいことはそんなに難しいことではないと感じてしまうのは、楽観的な考え方でしょうか。
単純なことで犬たちは楽しい、それは信頼できる家族と日常という自然をを楽しむことかなと思いながら、山歩きを楽しむ一日となりました。