今年最後のグループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。
今日、犬語セミナーの題材として取り上げたビデオは二つでした。
ひとつ目は、若いオス2頭の初対面のビデオ
ふたつ目は、オポ少年時代の他の犬との遊びビデオ
犬同志の初対面行動は、犬の習性や状態、コミュニケーションなどを理解する上でとても参考になるため、よくセミナーの題材として取り上げています。
今回のビデオの特徴は、2頭とも1才前後の若いオス犬であったことと、
犬同志を対面後にフリーにした場所が、1頭の犬の庭であったことです。
犬同志をあわせたときの犬の行動は、どのような場でどのような犬と対面させたのかを抑えておくことが重要です。
単純に行動を見ていく犬語セミナーですが、行動に影響を与えている因子を予測することができれば、次々と表現されるたくさんの犬の行動のつなぎ合わせが上手くいくからです。
2頭の犬についての生活情報をある程度把握しておくことは、犬の行動理解への深みを与えてくれます。
よく散歩の途中で犬同志を対面させている姿を見たり、会わせたということを聞くこともあります。
散歩中に会わせた相手の犬の犬種や年齢と性別くらいは立ち話で入手できるでしょうが、その犬が日常的にどんな行動をしているのかについてまでは知ることができません。
相手の飼い主との話の中で「うちの犬はお父さんが好きなのよ」といわれても、信憑性のある情報とは思えません。
案外、お父さんと呼ばれる飼い主が外出の際にワンワンと吠えている犬なのかもしれません。
こんな曖昧な理解のままでは、中途半端に散歩中にリードをつけた犬を近づけあうストレスについて知ることもできません。
犬語セミナーはとても奥の深いセミナーなので、最初に参加されたときの正直な感想は「疲れた~」というものでしょう。
それだけ真剣にビデオを見て考えたということです。
セミナー終了後は、特別なお菓子とコーヒーをいただき、疲れた頭をリセットしてまた自分の犬と向き合います。
そんな犬語セミナー、もちろん来年も開催していきます。