博多駅周辺のクリスマスイルミネーションがすごいことになっていますね。
たくさんの人が幸せになるイルミネーションなので否定はしません。
でも、人とはちょっと違った感覚でこうしたものを見てしまいます。
街路樹に照らされるライトを見るたびに、気持ちが沈むのです。
木々も夜になったら安みたいだろうな、とかライトの熱が熱いのでは
などと考えてしまうからです。
それに、イルミネーションを見てもきれいだと感じることがなくなりました。
見ていてきれいだと感じるのは、ロウソウや暖炉の炎の方です。
こちらはいつまで見ていても飽きることもないし、なにより心地よく落ち着きます。
犬も人工的なイルミネーションの光を心地良いとは感じていないだろうと察します。
犬は人工的なものが得意ではありません。
アスファルトの道路、人工的な音楽、添加物いっぱいの食べ物、車のライトを含む様々な人工的な光もです。
イルミネーションの光のもとに連れて行き、犬がそれを見上げていたら、
どちらかというと「異質なもの」という情報として捉えているのでしょう。
これらの光が入ってきたときの犬の脳内は落ち着きの機能を下げてしまいます。
ほとんどの犬はイルミネーションを無視しています。
見ないようにして過ごしているということです。
見ないでいることが、彼らにとって最も安定させる方法になっています。
ということは、クリスマスイルミネーションを犬に見せるために連れて行く必要はないということです。
いや、むしろ連れて行かないでください。
犬に必要な光は、日向ぼっこできる太陽の光、ときには月明かりを感じることです。
人は動物としては、特別に強い刺激を楽しむ動物だという事を自覚しておきましょう。
本来の動物としての自然な刺激を心地よく感じる感性を取り戻すことは、
犬と共感できることが増えるということです。
犬と人の関係性につながること、とても大切なことですね。