わずかに紅葉し始めている静かな尾歩山。
秋の深まりをみせながら、夏に騒いでいたいろんな生物たちはほとんど姿を消しています。
大きな女郎蜘蛛と蜂が最後の活動をしているくらいです。
やっと、落ち着いて山の手入れができるようになりました。
とりきれていなかった蔓を払いながら、木々が育つ環境整備の応援です。
山の手入れのときにも、犬がそばにいてくれるとなぜか安心します。
手入れに夢中になっていますから、周囲の危険を教えてくれる役割を担ってくれるからです。
そうした自分の役割に気づく犬たちは、飼い主の方をじっとみたりそばによってきたりはしません。
鎌や鋏をもって活動していますので、人のそばでは危険もあります。
犬たちは人の作業を邪魔しないように、少し離れたところで周囲の気配をとりながら、ときには山の斜面に落ちているイノシシやウサギの落し物を食べたりしながら、ゆるやかに過ごしています。
私達ヒトの方もしっかりと山の恵を拾って降りました。
オポが食べていたので気づいた椎の実。
ほんのり甘くて生でもおいしくいただけます。
皮も食べられるらしいあけび。
私はあまり得意ではありませんが、生徒さんがペロリと食べました。
山の甘柿。
柿はたいてい渋柿で、甘柿は1本だけです。
すでに熟したものは、お手伝いしてくれた犬くんがしっかりいただきました。
熟した柿が落ちてくるのを待つのは、オポのお得意芸でした。
山が育つと動物が暮らす場ができるのが、ただうれしいのです。
山が育つと犬たちが生き生きとなるようで、ますますうれしいのです。
七山から離れた福岡の土地にも、活力ある山の空気が届くと思えるからです。
夜に七山から福岡まで移動するときに、動物たちとの遭遇が増えました。
ウサギ、アナグマ、タヌキ、イタチなど。
秋から冬にかけて活動が活発になる野生動物たちです。
わたしたちヒトも、そしてイヌも活動期の季節といえるでしょう。
また来月も山のお手入れ行います。