星野道夫展が福岡県久留米市で開催されています。
不思議なことですが、何人もの方が星野道夫展について教えてくださいました。
すでに見に行かれた方々から、マスキングテープやポストカードもいただきました。
ぜひ行きたいのですが、スケジュールがあわず自分が行けません。
それで、時間のある方、星野道夫の写真は本に触れたことのない方に、ぜひおすすめします。
没後20年 特別展 星野道夫の旅 について詳しくはこちらからリンクしています。
すでに行かれた方のはなしでは、写真集として見ていた星野道夫の写真が畳くらいの大きさで見ることができるということでした。
さらに、星野道夫氏著作のおすすめ本はこちらです。
題名 旅する木
発行 文春文庫
星野道夫氏といえば、熊の写真で見たことのあるという方は結構いらっしゃるでしょうが、
実は文章がほんとうに透明なのです。
どの本の文章も心洗われるものですが、特にこの旅する木は大好きな一冊です。
子供の頃には誰しも、自然への畏敬の思いや、純粋に何かを知りたいとか近付きたいという
人としての素直な思いを持っていたと思います。
ただ、その思いは大人になるたびに消されていき、行動の動機は別のところに移っていきやすいものです。
星野道夫氏は子供のときに抱いた、感動をずっと持ち続けた人でした。
自分がこうしてここにいるときに自然の山の中に熊が生きているという不思議です。
そして熊に近付きたいという気持ちをただ純粋に行動に移していきました。
純粋な思いを持ち続けることができたのは、彼自身の信念だけでなく、家族や環境もあったのかもしれません。
それにしても、この透明な文章に心響くとき、人と動物のかかわりについて再度考える機会を持つことができます。
犬と暮らしているすべての人に読んでいただきたい一冊です。
犬はペットになってしまいましたが、そもそも自然の中に生きる動物でした。
わたしたち人が今、犬に対してどのような影響を与え続けているのか、考えるきっかけとなればと思います。