自分の持っていた国語辞書(かなり古い)の後ろに故事が載っていました。
辞書はすでに処分してしまったので、うろ覚えではありますが、
「犬が草をはむと雨が降る」というようなものでした。
「草をはむ」の「はむ」とは古い言葉で、「食べる」という意味です。
確かに犬は草を食べる、だけど雨が降らない日もあるのにね、と思いました。
受け取り方を変えてみて、犬はいつも草を食べているけれど、
犬が特にたくさん草を食べるときは、雨になるのかもしれないといわれると
少し納得するような気もします。
雨が降りそうということは、気圧が変化するということです。
ということは、犬の自律神経にも影響をあたえます。
過去ブログ→犬の自律神経を整える
犬は活動を控えて休息に入り、消化器系を助けようとするからです。
犬は草を食べることで、消化を助けていることもあるようです。
うちの犬は草を食べるんです。どこか悪いのでしょうか。
と、心配する飼い主もいます。
犬は草を食べたあとに、胃の内容物を吐き戻すからかもしれません。
犬が草を食べる理由のひとつに、吐き戻しを必要としています。
これは犬の自己治癒的な行動であり、ビックリするようなことではありません。
異物を飲み込んだときも、同じような方法で吐き出すこともあります。
犬は人よりもよく吐き戻しします。
人よりのよく飲み込む分、吐き戻しの力も強いのです。
消化できないものや、消化に時間がかかっているもの、
また胃液がたまりすぎたときにも、余分な胃液の処分のために吐き戻しをします。
こうしたときはよく草を食べているようです。
胃液を出すときは、草にまじって黄色いツーンとした臭いのものがいっしょに出てきます。
うちの犬は草を食べるんです。どこか悪いのでしょうか。
と、心配される飼い主もいます。
体調を整えようとして草を食べていることを
具合が悪いのだといってしまえばそうなのかもしれません。
体調を整えるため行動することが、犬は人よりも多いのです。
それだけ自分の内面の変化に敏感で、体が自然に反応するということでしょう。
そうした力は犬の動物としての底力のようなもので、尊重したいですね。
除草剤をかけられているから心配という気持ちには同感します。
動物たちが食べることを考えれば、除草剤は簡単には使えないものです。
犬だけでなく猫も鳥も、そして昆虫たちはもちろん草を食べています。
その昆虫を殺すために、はやり除草剤ということかもしれません。
生き物の共生というのは、むずかしいものです。
犬が草を食べることは大切なことです。
都会に食べる草がないなら、雑草を植木鉢に植えて育ててください。
犬猫のためのの草というものも売っていますが、
いろんな草の中から犬が選択するっていうことも大切なことです。
でも、こうした対処法ではうまくいきません。
都会の犬たちは草も食べなくなってきているからです。
続きは明日。