家庭訪問トレーニングクラスを受講しいる1才過ぎのアルクくんの飼い主さんより
クラス受講の感想文をいただきました。
保護施設から家庭に迎えられたアルクくんの成長の過程の写真と共にご紹介します。
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グッドボーイハートでは、14年前に保護団体から犬を引き取った際に、
家庭訪問のトレーニングをしていただきました。
トレーニングクラスを通して犬への理解が深まり、
充実した犬との生活が送ることができました。
それで新しい犬を迎えた際にも、トレーニングをお願いしようと思っていました。
ただ、今回出会いがあって家族として引き取った犬は、
先代と同じ保護犬だったのですが、ちょっと手強いな、と思ったのです。
アルクと名づけたその犬を迎えて、
間髪入れずにカウンセリングをお願いしました。
写真:保護施設にいたころのアルク
家に迎えたばかりののアルクは、恐怖、逃走、依存などによる行動が非常に強くみられました。
たとえば、クレートからなかなか出てこられないこと、
散歩中には、出会う人や看板、車に対してとびのくように反応したり、
尾を巻き込んで走り出したり飛びあがったりします。
散歩コースに昨日まではなかったゴミのようなものに対しても
ビクビクするような行動で怖がるような状態を表現していました。
かと思えば、自分にべったりと依存してくるような行動も見られました。
当時はこのような状態のアルクを見て、アルクの性格や特徴云々を考える余裕もありませんでした。
初回のカウンセリングやその後の訪問レッスンでも、
非常に状態には課題が多い事が分かってきました。
本当に、これは大変だな~と思いました。
が、先生の鋭い観察力と課題に対する的確なアドバイスという後ろ盾があったため、
アルクに対する不安は全くありませんでした。
トレーニングを重ねるうちに、アルクは本来は穏やかで人にも従順な犬なのでは!?
と思えるようになってきたのです。
トレーニングを続けて9か月がたち、1歳3か月(推定)になりました。
この年齢が非常に多感で大切な時期であると理解した上で、
毎日の積み重ねの大切さを痛感しています。
私がリーダーシップを取れるようになる事が重要な課題の一つです。
これが一番難しいのかも知れませんが、アルクが安心して犬らしい生活が出来るよう、
これからも一緒にトレーニングを積んでいきたいと思います。
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実は、飼い主さんとアルクくんの出会いを生んだのは、グッドボーイハートのブログでした。
熊本県の保護施設の犬の譲渡会が福岡で開催される告知を見て、
出かけてくださったそうです。
先代の犬くんが亡くなってから、まだ新しい犬を迎えるかどうかを迷っていたらしいですが、
これはもう運命の出会いというものでしょうか。
原因は様々であることを前提にしながらも、保護されたアルクくんは
大変ストレスの高い状態であったことは認めざるを得ません。
そのアルクくんを心から迎え入れ、理解しようと向き合われたことで
犬の状態の変化は思ったよりも早く訪れました。
アルクくんは学習能力も高く、感性もとても強い犬であることから
幼少期の経験が現在と将来の行動に影響を与え続けることは事実です。
それでも、それを超えられる関係性というのがまだ先にあることが
大きな希望になって見えてきます。
サイズの大きな活動性や運動能力の高い犬は、都心での生活には苦労もあります。
自然の中で過ごす時間を大切にされる飼い主さんだからできること、
きっとアルクくんの成長に役立つ事でしょう。
いろいろと欲深くなってしまいますが、これからもアルクくんの真の成長を
楽しみにしています。