グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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家庭訪問トレーニングクラスの受付についてのご案内

日頃より当校のブログをご覧いただきありがとうございます。

“家庭訪問トレーニングクラス”の受付についてお知らせいたします。

日頃より当校のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

このたび、「家庭訪問トレーニングクラス」の新規受付についてお知らせいたします。

現在、お問い合わせが大変多く、十分な対応が難しい状況となっているため、新規の家庭訪問トレーニングクラスの受付を当面の間、中止させていただきます。

ただし、以下のいずれかに該当する方は対象外となります。


  1. 過去に当校のクラスをご利用いただいたことのある方

  2. アフタークラスの受講をご希望の方

  3. ご紹介者のある方(動物病院・ペットショップ等を含む)

再開の際には、当ブログにてご案内いたしますので、ご希望の方は恐れ入りますが随時ご確認ください。

現在、多くの皆さまにクラスをご利用いただいておりますこと、心より感謝申し上げます。

今後も、犬と飼い主さまとのより良い関係づくりと、豊かな暮らしのお手伝いができるよう努めてまいります。

GoodBoyHeart

Posted in お知らせ

<本の紹介>“動物たちは何をしゃべっているのか”が本当に知りたい

毎日多くの犬達と関わっているのに、未だに会話を全て読み取ることができません。

わかることもあるし、わからないこともある、こうではないかなという推測にいたることもたくさんあります。

動物の専門家たちはどのように動物の会話を読み取っているのだろうと常に関心があるため、犬以外の専門家の方々の本に触れることは犬を学ぶ楽しみにつながります。

今回読み終わったのはこの本です。

 

著者は、山極寿一先生と鈴木俊貴先生のおたりの共著で、ゴリラの専門家の山極先生と鳥の専門家の鈴木先生の対談方式で進む内容になっています。

全く異なる動物の専門家である先生方が、動物って何を話しているのだろうという視点で語られているため、犬ならという見方もできるポイントもたくさんあり楽しく拝読させていただきました。

印象に残った言葉は「暗黙知」。

暗黙知とは「言葉やマニュアルで完全に説明できないけれど、経験や感覚として身についている知識や技術」です。

動物のコミュニケーションの方式は動物の脳の中に入ってはいるものの、それを引き出すためには経験が必要です。

社会的な経験を通してコミュニケーションの感覚も身に着いて来て、それがやがて知識や技術として積み重なっていのでしょう。

本気で伝えたい情報やお遊び的に交わし合う会話、そうしたものが動物の中でも行われていることがあるという雰囲気は私も犬の中に見て取ることができます。

犬と犬の対話、コミュニケーションといったものも単純に音の高さや長さだけでは計算できないこともあります。同じ音をつかったとしてもそのときの表情や動きで違う意味を持っていることもあります。

書籍の一文としてもありましたが、動物たちは人とは全く別の世界を持っていることを忘れてはいけないと思います。

そうなると完全に解り切るということはあり得ないのですが、それでもひとつでも知ることや触れることが楽しくてこうして犬と暮らしています。

鳥の鈴木先生によるとウグイスのホーホケキョは、「ホー・ホ・ケ・キョ」と単語が連なったものであるそうです。春になったら毎日のように聞こえてくるホーホケキョは文章だったのですね。

山極先生も鈴木先生も共通していらっしゃることはどちらもフィールドワークで学ばれるタイプの専門家だということです。実際にフィールドに出て体感することが動物を知る上で一番楽しく有益な活動であることを伝えて下さっています。

私も小さなフィールドではありますが、自然の中での犬の活動体験をこれからも大切にし、犬のコミュニケーションのますます深まる謎にはまり込んでいきたいです。

動物の専門的知識がなくともさらりと読め、かつ深い書籍でした。みなさんにおすすめします。

Posted in 本の紹介

雨が降ったり晴れたりを繰り返しても淡々と過ごすとき

福岡県、佐賀県に大雨警報が出ていましたが皆様ご無事でお過ごしでしょうか。

三年前に線状降水帯で災害を受けた七山の学校の記憶もまた新しいためご心配をおかけいたしましたが、こちらは斜面の崩れる気配もなく安全、安心で過ごしています。

明日から晴れに向かうようですが、しぶとくも今日もまた雨と晴れを短時間で繰り返す天候が続いています。


晴れた!と思った次の瞬間にはザーっと雨。雨だな、としょぼんているとファーと晴れて来る。慣れるまでは気持ちが上がったり下がったりしますし、犬達を避難させたり広場に出したりと忙しく立ち回るために犬も興奮してしまいます。

こんな風に晴れたり雨になったりと気分次第で変わるのが天気なのだと諦めてしまうと降っても晴れてもどうでもよくなって、むしろ落ち着いて過ごすことができます。

私達の方が気持ちを決めてしまうと犬達も右往左往することもなくなり、激しい雨が降ると木の下や小屋の周辺に塊るように避難し、小雨になると再び活動を始めるという風に落ち着いて過ごしています。


犬の方は私達という管理者がグループを統率していることをわかっていますから、こちらの気持ち次第で犬の落ち着きは違ってきます。こうした管理者の心の動向は常日頃から犬に影響を与えています。

犬を何度も飼育した経験があるか犬についての基本的な知識がある程度身に着いていれば、犬のちょっとした変化にドキドキすることもありません。しかし、犬を初めて飼う方や犬を何度も飼ったことはあるがどう育てたのか記憶にないという人の場合、犬の小さな変化にドキドキしてしまいそのことが犬を負担にさせることもあります。

なんでも始まりというのがありますから、初めから完璧を目指してということではなく、犬という動物は飼い主の気持ちに敏感なのだということを頭に入れておいて、犬に何か異変があったときにもまずは「大丈夫」と言い聞かせてゆっくりと対応をお願いしたいです。


犬はとても自浄作用も高いためちょっとした環境の変化で下痢や嘔吐をすることもあります。人間なら驚くような血便をしたとしてもそれがすぐに大病に結びつくわけではありません。

逆をいうと、犬の方が朝晩ちゃんと排尿、排便をする健康な動物であって、人の方が圧倒的に下痢、便秘、過食を繰り返す病的な動物です。最近読んだ書籍によると、お腹が空いている状態を長く続けてきた動物であるわたしたち人間が短期間で飽食になったことが人が病気をしやすい理由だと書いてありました。全くその通りだと思うのだけど食欲を抑えることは難しいです。

さて、こうして晴れても雨でもどうにでもなれという気持ちでここ数日を過ごし続けた結果、わたしの気持ちも落ち着いてきました。雨に濡れてしまう犬達が気がかりではありますが、タオルは山ほどあるし拭けばいいのです。毛が退化した小型犬にはドライルームも完備してあるし、犬は体温が高いので毛はすぐに乾いてしまいます。


雨は辛かったですが真夏の暑さの中でひとときの涼をいただきました。暑さこそ犬の敵ですから、とりあえずこれでお盆を迎えれば山の学校には秋がやってきます。

福岡はきっと蒸し暑いのだろうなと想像していますが、山の方は涼しい風が通り抜けていき梅雨時期のような湿気を感じることはありません。私が一年の間でもっとも大好きな季節「秋」、ツクツクボウシが鳴き始めたら秋の到来です。

Posted in 日々のこと, 自然のこと

ヒグマ事件から考えるヒトと動物の境界線とそれを伝える役割について

北海道でクマが人を襲った事件が起きたことで、いろいろと考えることがありました。

ある程度、考えがまとまってからブログに書こうと思っていたのですが、答えがはっきりとでないまま考えを巡らせてしまい今日に至りました。

事件の経緯としては7月12日に北海道でヒグマが新聞配達中の男性を襲って殺害し、同月18日に現場近くで偶然、ハンターにより射殺されたヒグマとDNAが一致したことで同個体であることがわかったというものでした。

ヒグマは体長が2メートル、体重が218キロだったらしく、動物園以外でクマに接したことのなくても、人を襲うには十分のサイズでありその殺傷能力も高いものであることも十分にわかります。

また、このヒグマが4年前に女性を襲ったクマであることもわかったため、このヒグマは繰り返し人に対して攻撃を繰り返していたことになります。

 

ヒグマは人を恐れないのか?

今回の事件で報道されているヒグマの行動についての解説の中で関心を持ったことは二つです。

一つ目は、ヒグマはどういう目的で人を襲うのかということ。

二つ目は、このヒグマが日中も人の居住区をうろつくなどの行動を繰り返していたこと。

動物が人を襲うには何らかの理由があるはずです。捕食のため(食べるため)、自分のテリトリーの中に外的が侵入したと感じたため、脅威を感じたためなどが主な理由です。

ヒグマが人を食べるために人を襲うという可能性もゼロではないようです。ヒグマは雑食動物で木の実や魚を食べるイメージが強いのですが、立派な牙をもち肉食をする消化機能も持っているからです。

しかし、ここでもっと問題にしなければいけないのは、本来は森林に住むはずのヒグマがなぜ森林から離れた人里まで頻繁に降りて来るようになったのかということです。

このヒグマの行動のパターンについて説明するニュースの中に、OSO18と名付けられたヒグマとの比較についてのコメントがあり、興味深く聞き入りました。

OSO18は最初に被害が確認された2019年から駆除される2023年までの間に、66頭もの家畜牛を襲ったクマの個体名です。

OSO18は、多数のわなにもかからず監視カメラで確認できる回数も少なく、非常に警戒心が高いためすることができずに家畜を襲われ続けたということでした。家畜の被害が大変大きかったことから、行政も民間も総力で取り組まれたにも関わらず4年という長い期間を逃げ続けながらも家畜を襲い続けたヒグマの最後は、偶然見つけたハンターによる駆除でした。

OSO18の行動にみることができるように警戒心が非常に高く人の気配を避けて行動するというのは、ヒグマの行動としては普通であるように思えます。ヒグマと人は長い間に渡って衝突を繰り返してきた歴史があるからこそヒグマは人を恐れ、人に近づかないようにすることで人とヒグマの境界線が保たれていたはずです。

ところが、昨月北海道で人を襲ったヒグマは人を恐れることなくなんども目撃されています。日中、人里をうろついていることもあり、また別のヒグマも住宅街をうろつく映像が撮影されています。

ヒグマが警戒することなく人里に近づくようになり、人を見ても逃げることなく攻撃する、人のゴミに執着したり、人を食べる個体がでるなど、ヒグマの人への執着はこうした行動を繰り返すことでさらに激しくなりそうです。

 

何故ヒグマは人を恐れなくなったのか?

警戒してなかなか人の前に姿を現さないヒグマと、人を恐れず日中も市街地をうろつくヒグマ。どちらも問題ではあるのでしょうが、人にとっての脅威は後者の方です。

ヒグマに限らず野生動物は人を恐れなくなりつつあるというのを山暮らしで感じることがあります。山の学校の近くをうろつくもっとも恐るべき動物は、イノシシです。

イノシシは雑食の上に人肉を食べることはないためヒグマとはまた違いますが、予期せぬ接近で人を襲うことないとは言い切れません。

最近はあまりないのですが、以前は犬と山歩きをしている最中に山の中でイノシシと遭遇することがたまにありました。

しかし、イノシシは私と犬に出会うと必ず逃げる、また夜に庭先に姿を現しても人や犬の気配を察知するとやはり逃げるという印象でした。

ところが、最近のイノシシは庭先で人を見てもすぐに逃げようとしません。イノシシは人を見ているようで人という動物の気配に以前のように敏感でなくなったように思えるのです。

イノシシの農作物被害はまだ大変大きなものなので、山のあちこちにわなが設置されていますし、猟期になるとそれぞれの山で猟師がイノシシ狩をしています。

しかし、そもそも山里に住んでいる人間の数が50年前と比較すれば圧倒的に少なく、このあたりも限界集落と呼ばれる地区ですから、いつも設置してあるわなくらいではイノシシも人から狩られる恐怖を忘れてしまいます。

ヒグマと人の境界線も緩くなってしまった理由は、イノシシと人の間の境界線が緩くなった理由と同じではないでしょうか。

 

囲われて生きているのは野生動物なのかそれとも人なのか?

都市空間で行き交う多くの人の活動の中にいると、パソコンの画面に出てくるヒグマの姿は山に閉じ込められた動物という風に間違った感覚に陥ることがあります。

逆に山の家に暮らして感じるのは、囲われて生きているのは山に住む野生動物ではなく都市空間に住む人間の方です。

山の家の敷地や周囲の畑にもたくさんのイノシシ除けの金網が見られます。イノシシ除けの金網のある風景、それが日本の里山の風景です。

人が守る敷地や人が暮らす市街地にはそれを守る物理的な境界線がいくつも作られており、民家の周りは壁や木々で囲われています。

物理的な境界線を設置し、見えない境界線を動物たちに伝えることで自分たちの生活を守っているのが人間という動物だと思います。

見えない境界線については、その境界線を野生動物たちが越さないように、常に境界線越しに野生動物を追い立てる行動を日々繰り返していなければなりません。この野生動物の追い立て役として最も活躍しているのが犬達なはずです。

ところが犬は家畜化やペット化が進んだ結果、人に寄り添う能力は十分に持っているけれど、野生動物を威嚇して追い立てる程の能力や精神力を持ち合わせることがなくなってきました。

特に相手がヒグマともなると家畜化された家庭犬には難しいことは想像できます。イノシシと遭遇しても怯むことのなかった黒ラブの愛犬オポでも、ヒグマを目の前にして対峙することなどはできるわけもありません。

最近ではサルと追わせるモンキードッグもあるように、クマと人の間に生じる問題を解決するために訓練育成された犬をベアドッグとされているそうです。

今回の様々なニュースではベアドッグを取り上げているものを探すことができなかったのですが、このような取り組みはもっと広く認知されるべきではないかと思います。

ベアドッグは犬ではなく狼犬として繁殖された者の中から、ベアドッグとして適性のあるものを育てているということです。

狼犬であることがペット化された犬とは全く違う遺伝子であり、非常に特殊な感性を持つ人々によって育成されていることが想像できます。

きっとすばらしい能力をもつであろうベアドッグの今後の活躍を多いに期待しています。

私の足元にいる犬達は、とてもクマに対抗できるような犬ではありませんが、どんなに小さな犬にも我が身や我が飼い主に危険が迫ったときには、決して相手を興奮させず、しかし必要に応じて吠えて威嚇する防衛能力を発揮して欲しいと思います。

家畜化したとはいえ狼の末裔であることを犬には忘れて欲しくない、そしてまた自分自身を家畜化した人であっても、私自身も戦う動物であることを忘れたくありません。

Posted in 日々のこと, 犬のこと, 自然のこと

8月のグループトレッキングクラスの日程

8月のグループトレッキングクラスは以下の日程で開催します。

8月24日 日曜日

9時30分開始

ご参加希望の方はご連絡下さい。

お盆を過ぎると山はもう秋の気配です。

季節の移り変わりを犬と共に感じましょう。

共感こそ最大のコミュニケーションです。

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都会は酷暑でも自然は健やかな暑さの中、グループトレッキングクラスを開催しました。

福岡の都会は酷暑が続いているようです。

私も隔週で家庭訪問レッスンのために福岡に向かいますので、熱中症ではないかと感じることがありました。私達人間ですらこんなに暑いのに、犬達はどんなに辛いだろうと都会の犬達を案じています。

この酷暑の7月にグループトレッキングクラスを開催しました。

トレッキングクラスの集合風景。日陰に集まる犬と人。



こんな暑い中を歩けるのか、可哀そうではないかと思われるかもしれませんが、山の中は福岡と比較すると10度くらいは気温が低いのです。

一番辛い暑さは梅雨の間の晴れ間であって、梅雨を超えてしまうとからっとした空気となり、冷たい風が山の中を抜けていきます。

室内は一日を通してエアコンを使わなくてよいくらいの気温で、屋外でも日陰では不快感を感じることなく過ごせます。

トレッキング出発前の整列風景。日差しは柔らかいです。



山の中はさらに日陰が増えていき、汗ばむこともほとんどなく歩くことができます。

大型犬もいましたが、みな元気に歩いていました。


歩くコースはとても短いのですが、止まったり歩いたりを繰り返しながらゆっくりペースで進みます。

トレッキングクラスは行って帰ってくることが目的ではありません。グループで行う社会活動であり、一歩、一歩とみなと強調して歩き共感性を高めていくことが目的です。

街中ではリードを引っ張る犬たちも山の中ではゆっくりと歩くことができます。小さな柴犬くんも初参加でしたが、普段の散歩とは全く違ってリラックスして行動していました。

生後5カ月の柴犬くん。



犬が山の中で何を感じ何を思っているのかを私達が全て知ることはできません。私たちが受け取ることができるのは、犬が満足しているのか、リラックスできているか、ワクワクとしているかどうかということだけです。

もし、犬に何かワクワクする雰囲気を感じ取ることができるなら、きっと犬は山の中で何かを感じているのです。その何かを明らかにすることができなくても、犬と山で過ごす価値は絶対にあります。

犬がワクワクしているように、私達人間も山の中で何かを受け取り感じているはずです。時折吹く冷たい風に「ああ、気持ちいいな」と感じることができるだけで、移り変わる山の景色を肌で感じるだけで、山にいる時間は十分に満たされています。

グループトレッキング風景。



トレッキング後は休憩時間をとった後に、生徒さんたちの有志が花壇の整備、ハーブ園の整備、紫陽花周りの手入れなどを行って下さいました。

毎日の犬のお世話でなかなか行き届かない環境整備をこうしてお手伝いして下さる上に、野菜はハーブを植えていただき、私の夢のひとつ「畑」を叶えていただき本当にありがたいことです。

みなで作業を終えた後に、犬達といっしょに川に行きました。貸して下さっている敷地があり、そこで川遊びができるのです。皆で入れるようにと事前に整備も進めていました。

生徒さんたちと川遊び。一番左がジェイ、その横が私です。



川遊びの理由はまた別に書きたいと思いますが、三度目の川でジェイも次第に余裕のある行動ができるようになりました。


自然の中には学びがたくさんあります。

学びというと何かを覚えることだけと勘違いしがちですが、学びというのは答えを出すことだけではないと思うのです。

犬と共に私達も学べる場が自然の中にはいっぱいあって、この活動の場がいつまでも残っていますようにと願うばかりです。

来月のグループトレッキングクラスはお盆が過ぎてからの8月末になります。お盆が過ぎると山はもう秋の気配ですから、あのにっくきブヨはもういなくなっているかな。最近はブヨに変わってアブが出てくるようになり、しばらくは飛び交う敵と戦う毎日です。

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7月のグループクラス開催のお知らせ

梅雨明けしたようです。いつもよりずっと早い梅雨明け、活動するには助かりますが雨不足は多少気になります。

長い夏がやってきますが、犬にとっては短い夏です。

犬にとっては十数回のうちの1回の夏を一緒に楽しみましょう。

来月のグループトレッキングクラスは以下の日程で開催します。

7月27日 日曜日 9時30分開始

雨天もしくは気温によっては中止することもございます。

前日までに決定します。

※日程を間違えて記入しましたので訂正いたします。


 

Posted in お知らせ

梅雨の合間にグループトレッキングクラスを開催しました。

梅雨。雨の続く毎日は犬にとっては休息の日々です。

今月のグループトレッキングクラスも雨予報となり、雨天中止としようかなと考えていたのですが、「雨でも参加します!」といつも通り上級者の生徒さんからの連絡を受けてグッドボーイハートらしく雨天決行となりました。

グループトレッキング 皆が気にしているのは入口に作っていただいたオポガーデン



都会から山へとやってくる犬と飼い主の気持ちが届いのか、なんとトレッキングの時間だけ雨が上がりました。

みんな雨を覚悟してレインコート持参で来ていたため、ほっと一安心。それどころか、風がとても冷たくイオンシャワーがあふれる癒しの空間の山の環境でした。

梅雨明けに襲ってくる蚊もまだ出てきていないし、地面も濡れていないし、ほんとにラッキーな山歩きでした。

グループトレッキング



集合場所の地面にはオオバコが花をつけて立ち上がっています。オオバコのある環境は土が肥えているらしいのですが、少しずつ広がったオオバコのあるオポ広場は年々変化しているようです。

久しぶりに参加したので緊張気味の犬ちゃんもいましたが、犬達も慣れてきたようで寛容に対応していました。


ちょっとした環境の変化に敏感な犬は、飼い主の日々の仕事が忙しくなるだけでストレスを抱えることもあります。犬はとてもゆっくりとした動物で、たくさんの時間と空間を必要としている動物ですが、その時間と空間すらも群れがいないと成り立ちません。


山歩きはいつもゆっくりペース。すれ違う樹々の成長を見ながら話しかけながら、手入れをしながら、山の中に入るのは山の中に馴染むということだから、ゆっくりゆっくりと。


写真は休憩場所で水を飲むアルクくんです。飲み水は必要な犬もいるし要らない犬もいます。それぞれの犬の性質や体調を考えて行動するのも飼い主の役割です。


最年長は10歳のクールくんでした。暑さが苦手のゴールデンリトリバーですが、この日は歩きもスムーズでした。


Jも先頭で参加しました。山では大好物の杉の実拾いが始まり、皆に「何食べてるの?」と不思議がられていました。私も杉の実をこんなに食べる犬を初めて見ました。これもまた個性というものなのかもしれません。

グループトレッキング



他の犬との空間共有があまり得意でない犬も、一列に並んで歩く集団の移動はスムーズに受け入れていきます。

他の生物がたくさんいる山という空間だからこそ、何が安心&安全なのかを知っているようです。

これから夏にかけて山歩きはベストシーズンとは言えませんが、厳しい季節があるのは山も同じです。山だから自然だからといっていつも快適を与えてくれるわけではありません。

梅雨が明けたら夏が来る、辛抱の季節をJも初めて迎えます。


ガーデニング部の皆様、素敵な花壇をありがとうございます!

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2025年のGoodBoyHeartオリジナルTシャツが完成しました!

今年もTシャツを作らないのですか?という言葉に乗せられて、またオリジナルTシャツを作ってしまいました。簡単にオリジナルTシャツが作れる時代になりましたので、日々を楽しむためのちょっとした遊び心に大切なメッセージをのせました。

昨年は「ノージャンピング&ノーマーキング」とか「ドントタッチ ドッグ」といったNOメッセージだったので、今年はDOメッセージへと転換しました。

グッドボーイハートのDO!といえば、やはりこのメッセージです。



アレンジもあります。


グループトレッキング風景をTシャツに。


トレッキングだけでなくてキャンプにも行こう、ということで。


このTシャツにはフランス語バージョンもあります。

キャンプTシャツはいろんなものを作りました。

 

Tシャツの色違いはこんな感じです。


 





プリントのバリエーションがあるのは「犬とキャンプ」のみです。

Tシャツの生地色は選べます。

詳しくはこちらのページでご確認下さい。

グッドボーイハートのTシャツショップ

グッドボーイハートでもご注文が可能です。

在庫はなく入荷までに4日ほどかかりますのでご了承下さい。

料金 

ホワイトシャツ 2717円(グッドボーイハートでは2700円)

カラーシャツ 3157円(グッドボーイハートでは3000円)

今年は私のチャットGPTもちょっとだけ活躍しました。

「公園にいる犬」の制作から一年が経ち成長を感じることができました。

 

犬と山を歩こう!どんどん歩こう!

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犬が成長することの難しさとは…

J(ジェイ)を迎えてから4ケ月が経ちました。

迎えた当時のジェイは走るのもおぼつかない、ジャンプ力もお粗末なものでした。それが、数ケ月で軽くジャンプするようになり、ぼとぼとだった体型はシャープに引き締まり後ろ脚にははっきりと筋肉が見えるようになりました。

そんな変化したジェイを見て「ようなったな~」と微笑むダンナくん、我が犬の成長を喜ぶ飼い主の気持ちを共感できるようになったようです。

どの飼い主さんも「うちのコ、成長しましたよね。」とか「うちのコ、成長していますか?」と我が犬の成長に関しての関心度は高いものです。

どの犬も適切な環境の中で育てば、生後三歳位までは成長を続けます。なぜかというと、肉体的な発達のピークが生後三歳頃に訪れるからです。

子犬の成長は身体の成長と発達です。毎日どんどんできることが増えていきます。筋肉と骨が発達してジャンプしたり回転したり走ったり止まるという動きの能力が優れていくのが目に見えて解ります。成犬であるジェイも今月で2歳を迎えますので、まだまだ身体的に発達する要素があったのでしょう。

もちろん、生後三歳までに発達するのは体だけではありません。完全な保護を求める子犬期から保護や安全を離れていこうとする発達の動きを見せる青年期へと向かっていく過程で飼い主や成犬との関係性にも変化が見られます。

保護と安全を望むことと、成長を求めて行動をすることには対立が生れます。保護の殻を破って歩き出せばそこには危険が存在するからです。卵の殻を割って出る小鳥のように成長はリスクを伴うものです。

野生動物の中には巣立ちという親元を絶対に離れなければいけない時期がくる動物もいますが、イヌ科のオオカミを基本とする種類の動物には親元を離れる巣立ちはありません。そこにあるのは、依存から服従へと変わる関係性だけです。

犬は個体の性質(個性)によって、自立を望むものと依存の継続を望むものに分かれます。肉体的には成長するが精神的には成長を拒むのは後者の方です。

依存を望む性質の犬は、体は成犬となり成長をするため三歳くらいまでは成長していると感じられるのですが、三歳を過ぎても精神的には子犬のままとなり体と脳の間では常に葛藤が起きます。

犬の中にある成長欲求が途絶えてしまえば、その犬は活動性を失いほとんど寝ている大人しい犬となるかもしれません。成長の中で生まれる服従性を引き出されることもないため飼い主とは長い依存関係を続けることでしょう。

また、自立を望む性質の犬も成長を望むが飼い主との服従関係を拒む自立は孤立を生みだします。昭和なら逃走を繰り替えす犬や放浪生活を好んだ犬がこちらの部類に入りますが、今はそんな気ままな生活は許されません。国内では全ての犬が「飼う」ことが義務付けられているからです。

犬の服従性の発達について熱心に語るのは、それが犬がグループ(群れ)で自らの適性を発揮する場を持つということだからです。

適性というと何かの役割を特別に求められるだと思われがちです。たとえば、盲導犬になるためには盲導犬になるための適性が必要です。では盲導犬にならなかったジェイには、何の適性もないということなのかというと、そういうことではないのです。

ジェイには家庭犬としての素晴らしい資質があります。その資質の中に服従性質も含まれています。私達がジェイを群れの一員として迎え、毎日の活動を通してその服従性が引き出されるような環境を整えていけるかどうか、それがジェイの成長に繋がっていきます。

ジェイが肉体的に発達していくことはとても嬉しいことです。だからこそその発達した身体能力を持って役割を発揮することができるように共に過ごす時間を大切にしています。

人間なら青年期に自分が何に合っているのかが分からなくて自分には合わない仕事について悩むこともあると思いますが、犬には服従性という大きな適性がありますので悩むこともありません。愛玩犬も立派な服従関係で成り立つ仕事です。それは依存関係とは大きく異なります。

犬を見ていて子供らしくていいなとか自由でいいななど、ペットに自分を投影して喜びたいという気持ちが起きることも起こりやすい現象ですが、犬は飼い主の求めたように振舞う性質を持っています。犬が自然に成長できる環境を整えるためにも、犬に自分の投影を求めないこと、つまり飼い主自身が幸せであることは何よりも大切なことです。

本日は考えながら書いた記事となり、まとまりがなくなりました。また追記をしていきたいと思います。

尻尾が太くなり高くあげるようになったジェイ

Posted in 犬のこと